世界的にも人気を誇る中国の蒸気機関車-。イベント運行などが行われる頃には、ヨーロッパや日本など世界各地から鉄道ファンが訪れるなど注目を集めてきた-。そんな中、ディーゼル化を推し進める中国の鉄道事情の影響を受け、これまで人気を集めていた彼らが今まさに滅亡の危機に立たされている。今回、我々は彼ら蒸気機関車の最後の勇姿を残すべく、全篇ハイビジョンでの撮影を敢行!
『集通鉄道』(第1巻・第2巻)
内モンゴルを東西に結び、全長が約1000Kmにも及ぶ長大な鉄道が集通鉄道です。
約10年前に開業したこの路線は、開業時に全ての列車が蒸気機関車で運転されていました。しかし、その後各地から集まってきたディーゼル機関車により、蒸気機関車の活躍の場は徐々に狭まっています。沿線は、大草原を抜け、勾配のきつい峠道を進んで行きます。蒸気機関車の最も迫力が感じられる冬のロケでその姿を紹介します。
『芭石鉄道』(第3巻)
中国四川省、成都から車で3時間、全長約20Km、線路幅が762mmの小さな鉄道が今も走っています。観光用でもなく現地の足として存在する鉄道は世界でも稀です。
車窓から見える山々の風景、菜の花に囲まれた村。はじめて行く場所なのに懐かしい。そんな芭石鉄道を紹介して行きます。