世界最大のフィッシュマーケットと呼ばれる築地市場。その取引量はもちろんのこと、
長年にわたり集積した海産物にまつわる知識、技術においても他に類を見ない市場です。
古くは江戸時代まで歴史を遡る魚河岸は、日本橋から現在の地に移転し約80年、
日本の台所とも称され昔も今も我々の食文化を支え続けています。
鮨、てんぷら、刺身、出汁
洗練・多様化された魚食文化、そして、世界的ブームにもなっている日本食を、
支えつくってきたものは何か? なぜ日本の魚は旨いのか?
世界を魅了する日本食文化の秘密は築地にあるのかもしれません。
本作品では、築地で働く魚のプロフェッショナル集団=仲卸の人々の姿を通して
知られざる市場の本質、そして日本の食文化の真髄に迫ります。
築地で働く人々の思い、プライドや粋、魚河岸文化は見る人を魅了するでしょう。
世代を超えて受け継がれる、知恵や匠の技には誰もが圧倒されることでしょう。
予定される移転を前に、現在の築地市場の姿をフィルムに残す、
そして、築地という文化と日本人が築き上げてきた食文化の奥深さを
世界に、未来に、伝えます。