タレントで女優の安田美沙子が主演し、子宮頸がんに侵された女性の思いを描いたドラマ。挙式間近の幸せの最中に子宮頸がんを発症し、子宮と卵巣を全摘出する手術を受けて苦境に立たされた女性・河原たまき。2年後、夫とも離れ、友人や職場の仲間にも見放されたたまきは、大好きなラジオ番組の最終回に飼いネコの名前「インガ」を名乗り、自殺をほのめかす電話をする。ラジオDJのマユミは、なんとかしてたまきの自殺を思いとどまらせようとする。東映映画のスクリプターや大手広告代理店のコピーライターを経て、オリジナル書籍の企画・制作などを手がける会社を経営していた渡邉眞弓さんが、自らの闘病生活をづつった書記を映画化するため奔走。その企画に賛同した蝦原やすゆき監督、小池和洋プロデューサーにより映画化が実現したが、渡邉さんは映画完成前の2012年4月に他界した。