川端康成の同名小説を現代版として映画化し、松雪泰子、橋本愛、成海璃子共演で描いた人間ドラマ。原作では描かれなかった主人公の双子姉妹のその後にスポットを当て、成長した双子姉妹とそれぞれの娘たちの人生を、京都とパリという2つの古都を舞台に描く。京都室町に先祖代々続く佐田呉服店の女主人・千重子は、20年前に店を継いで以来ずっと変わらぬ生活を送り続けてきた。千重子の娘・舞は、大学で就職活動に励む友人たちの中で、店を継ぐべきか迷っている。一方、千重子の生き別れた双子の妹・苗子は、京都のはずれにある北山杉の里で林業を営んでいるが経営難に悩まされていた。ある日苗子は、美術を学ぶためフランスに留学中の娘・結衣に会うためパリを訪れる。同じ頃、舞も日本文化を披露するイベントに参加するためパリへ行くことになり、2組の母娘の人生が初めて交差する。松雪が千重子と苗子の双子姉妹役を1人2役で演じ、橋本が舞役、成海が結衣役をそれぞれ演じる。ハリウッドで8年間にわたって映画製作を学び、その後もアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品の現場などに参加した経験を持つ新鋭Yuki Saitoが初メガホンをとった。