「夫婦善哉」で知られる無頼派の作家・織田作之助が、太平洋戦争末期の昭和19年(1944年)に書いたとされ、2012年に大阪の中之島図書館で発見された映画脚本を映画化。「珈琲時光」「武士の一分」でなどプロデューサーを務めてきた山本一郎が初監督を務め、残された脚本を一字一句変えずに、独自の解釈でモノクロ&スタンダードで映像化した。戦死した部隊長の遺児を育てる4人の帰還軍人たち。しかし、戦局の悪化とともに帰還軍人たちは軍需工場に働きに出ることになり、代わりに4人の女たちが遺児を預かることに。「小隊長」と呼ばれる遺児の少年を中心に、戦時下の奇妙な共同生活をユーモラスに描いた。