「ネムリユスリカ」「夏の祈り」のドキュメンタリー作家・坂口香津美が実母にカメラを向け、愛する者の喪失や自らの老いという現実に直面した1人の女性の生き方をとらえたドキュメンタリー。坂口監督の78歳の母すちえさんは長女と夫を続けて亡くしたために精神的な混乱に陥り、大量の精神安定剤に頼る生活を続けていた。その状況を知ったすちえさんの妹マリ子さんは、姉を立ち直らせるべく故郷の鹿児島県種子島に連れて帰る。すちえさんと彼女をめぐる人々の4年間にわたる葛藤の日々と、絶望からの再生をありのままに映し出す。
《抱擁》的别名有:Walking with My Mother。