2011年12月から東北各地や全国で上演された、小説家・劇作家の古川日出夫による朗読劇「銀河鉄道の夜」の巡業に約2年間にわたり寄り添ったドキュメンタリー。古川が、東日本大震災後の宮沢賢治のビジョンを戯曲化し、詩人の管啓次郎、音楽家の小島ケイタニ―ラブ、翻訳家の柴田元幸とともに作り上げた朗読劇「銀河鉄道の夜」は、震災で傷ついた東北の地で、時には失われた人々の鎮魂として、時には未来への希望として変容を遂げていく。巡回上演のドキュメント映像や出演者のインタビューをはじめ、朗読劇の観客の1人である女優の青柳いずみが、劇が上演された東北の地を再訪する旅の模様も収めた。