ピンク映画といってもその存在自体を知らない人の方が多いと思う。低予算の製作費(350~500万円)ながら、ある一定の性的描写を入れればそれ以外は何をしても構わない60分前後の映画として、新人作家の登竜門的存在となっていた映画ジャンルである。これらピンク映画は新旧問わず、現在も日本各地のピンク専門の映画館(成人映画館)で上映され続けている。
ピンク映画を製作する会社の中で、多くの個性的な監督を輩出してきたのが、国映である。<国映のお姐>こと朝倉大介プロデューサーに率いられた国映は、古くは故若松孝二から、滝田洋二郎、周防正行、小林政広等の作品を製作し、今や一般映画で活躍する瀬々敬久、サトウトシキ、いまおかしんじらを輩出してきた。だが、数年前からの、全国にあったピンク専門館の減少、そして映画のデジタル化、つまりフィルム撮影・上映自体の減少という二つの大きな現実と、朝倉大介の35mmフィルムでの製作へのこだわりから、2年前から製作を中断していた。
しかし、ようやく2代目朝倉大介候補である朝倉庄助が朝倉大介と共に、デジタル撮影で新生国映の映画製作に乗り出した。
記念すべき第一弾は、監督2作目の大西裕、脚本は24歳の女性・深井朝子による『らぶほてる1BR』。大西裕は長きにわたる助監督修行ののちのデビュー作『おんなたち 淫画(ゆーのーみー)』でポレポレ東中野での上映も成功させた国映スピリッツの正当な継承者。深井朝子は自身でも『梅田優子の告白』『先生、おなか痛いです』などの監督作も発表する若き女性映画作家。本作のシナリオで2011年「月刊シナリオ」ピンクシナリオ大賞に入選し、映画化となった。まだまだ未知数の二人が、いまおかしんじ、坂本礼、田尻裕司、堀禎一らそうそうたる面々のバックアップを受け完成した。そして第二弾は、いまおかしんじ監督作品が12月の撮影を予定している。
朝倉庄助が2代目朝倉大介として、デジタルでのピンク映画製作を続けていけるのか?
朝倉大介からの最後の課題に、弟子達は高得点で答えられるのか、そして、新生国映の船出ができるのか!?

《1BR-らぶほてる》的上映日期是2013年12月07日。

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